設立と歩み
昭和38年当時、生活水準の向上とともに花き需要が増し、特に高級志向を反映して洋蘭ブームと呼ばれるまでになりました。そんな中で、趣味と営利を含んだ形で当組合の前身となる「埼玉オーキッド会」が設立され、その後、「埼玉洋蘭会」と名称変更しました。
しかし供給面では輸入増加や新興産地出現・異業種参入、流通面では市場の大型化、生産面では資材高騰と人手不足、といった業界を取り巻く環境が厳しさを増していきます。個々の農家では対応できない諸問題を解決する必要から、平成3年5月1日に、生産活動に専念し効率的でかつ長期的に洋蘭業界の発展に寄与し、生産技術向上と経営発展、相互親睦を図ることを目的として「埼玉県洋蘭生産者組合」が設立されました。
平成29年現在、設立27年目となります。組合員数は平成7年の最大73名をピークに減少傾向ですが、世代交代も進み若手も多く、幅広く活気あるメンバー40名が在籍しています。
組合役員は組合長以下20人程で組織されます。組合員は近隣で4つの地区に割り振られ、それぞれ地区理事のもとに持ち回りでその年の行事や係りを担当し、活動しています。
定例会議は毎月1回実施され、そこでは組合事業の企画立案・承認、またその事業報告を行います。場合によって会議の前に時間を設け、資材など関係業者さんの新商品案内や、県職員の方から助成や農業関連の研究活動成果の紹介、新農薬や病害虫の発生状況など様々な情報をもらいます。会議の内容は「組合広報ORCHID SAITAMA」として毎月1回広報委員が各組合員に配信しています。4月に行われる総会では、前年度の事業および会計を報告、当年度の計画発表、新役員の承認を行います。