活動について
当組合では、新年会・納涼会・市場視察、講演会、タッグやヒモなど生産資材の共同購入、様々な品評会や商談会への参加などを各委員会が担当し、活動しています。
特に大きなイベントは、毎年行われる世界らん展日本大賞への出展、県内大手百貨店と提携した展示ホール装飾があります。
近年では市場&花屋&生産者合同の名刺交換会の開催やIFEXへ参加するなど新しい試みにも精力的に取り組んでいます。
全体の活動の他に、有志で特別研究活動として生花店視察や講演会、勉強会が企画されることもあります。
区ごとの地域活動では、現地視察や市場セリ人を招いた懇親会などを行うこともあります。
「世界らん展日本大賞」ディスプレイ部門参加
in 東京ドーム
洋蘭業界にとってもっとも大きなイベントに、毎年参加しています。
当組合の参加の特徴ですが、デザイナーを固定せず持ち回りで行うため、毎年全く趣の違う展示デザインになります。
また全組合員から花材を調達しますので、胡蝶蘭だけでなくカトレヤやデンドロ、パフィオやオンシジウムなど埼玉ならではの多品種で展示することができます。
展示後に市場にて販売、その売上から花材調達代金を捻出するため、近年は、市場で販売しやすい荷姿の花材を利用したものが多くなっています。
小売に力を入れている有志の方が集まり、売店「埼玉らんや」を出店する場合もあります。
百貨店と提携したホール装飾
県内の老舗百貨店の催事場スペースにて、洋蘭を使用したディスプレイ展示と洋蘭売店の運営を行い、2017年で継続10回を数えるまでになりました。
展示に使用する花材は全組合員から定額で購入し、最終日にオークション形式で即売会を行います。(組合展示のみ)
デザインはミディ~中輪、趣味家の方も喜ぶような珍しい蘭や、家庭用の小売即売に適した花材の利用を心がけています。
組合員による展示品オークションを毎年楽しみにして来て下さる方も多く、会場は熱気のあるセリ場となります。驚くような値がついたり、中には持ち帰れない程の量を買って帰られる方もいます。
売店ではミディに強みを持つ生産者が自園の商品を販売し、また有志が切花で作った花束を胡蝶蘭とカトレア日替わりで販売します。
会議が好き
月1回の定例会議は18:00~21:00まで。議題についてもそれ以外の近況についての話題も、自由闊達な意見交換がなされます。各組合員が持つ独自アンテナで得た知識を元に意見を交わすことで、物事の取り組み方や問題点への対処の仕方などを仲間から学ぶことができます。雑談中でも経営に直結するような話がポロポロと漏れ広がる雰囲気の中で、温室仕事とは違った有意義な時間となります。話が尽きず、会議の後もフリースペースを使って話したり、帰宅途中でも議題内容を詰める組合員もいます。
会議の後の飲み会がもっと好き
会議に車で来るとか、もともとお酒をあまり飲まないといった組合員も多いのですが、企画するでもなく自然と飲み会に向かいます。ブラックな冗談を交えた各園の成功・失敗談などを肴に、宴席を楽しみます。若手が先輩に相談や提案する機会にもなっています。
新しい通信が好き
Evernote、Googleスプレッドシートなど、使って驚く便利ソフトは、組合活動を通して初めて知る人も少なくありません。
かつての連絡手段は個別の電話に加え、案内や会報・資料をワープロで打ち、FAXを使い送ることがメインでした。それからパソコンの導入でメールの一斉送信が可能になり、一気に連絡網が出来上がってきました。
現在の組合員の連絡手段は、主にメーリングリストの利用、LINEグループの利用で、会議以外でも全員に伝わるオープンな情報交換ができるようになりました。積極的に新しい通信手段を使っていくことで、園によってはついていけないケースもでてきます。そんな時はFAXや電話でフォローするだけでなく、通信手段自体の研修会を有志で行うなど工夫をします。
今後は連絡内容を随時変更可能なデータとして様々なソフトで共有し、各事業の進捗や出欠などリアルタイムで状況確認・更新ができるようになることでしょう。
勉強が好き
毎年、数回の講演会と研修会があります。
内容は多岐にわたり、生産にかかわる定番の「肥料について」「農薬について」「害虫について」はもちろん、販売面に活用できる「ブランディング」「接客術」「プレゼンテーション」といった一歩進んだものが増えてきています。
普段の仕事が忙しい中でも時間をひねり出して、興味がある分野の勉強会へ参加する姿勢は、経営を真剣に考える園主の努力が垣間見え、他園にも良い影響になっています。
人が好き
人と会うことに労力を惜しみません。
毎年行われている有志での都内生花店視察は、経営者さん、そこで働く人、町の人と出会うチャンスです。市場見学も頻繁に行われます。
花屋さんと市場関係者、生産者100名以上を集めて盛大に行われた名刺交換会は、ダイレクトな営業販売の場としてその後につながる成果もみられました。
農家はお客さんと対面で話すことが不得意なイメージですが、皆が営業面で足らないものを補完しあい、先方と良い人間関係作りができている好例といえます。くるもの拒まず、も組合の特徴のひとつです。
新しい組合員はもちろん、怪しげな資材売り込み、保険屋さんも笑顔でお迎えします。「どうぞいらっしゃい!」という雰囲気作りは、先代たちの人柄が長年培ってきたものかもしれません。